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ここ最近、ひとりのときはなんとなく第2グラウンドの横を通るルートで帰ることが馴染んでしまった私。

その日も例に漏れず、部活動の声が聞こえる中をひとり歩いていた。

だけどいつもと違ったのは、そのときの私が、ひどく考え込んでいたということ。



「(……昨日のアレは、まずいよね……)」



どうして、同級生の男の子の頭なんか撫でてしまったのか。

しかも、相手は辻くんで。



「(辻くん、びっくりした顔してた)」



そりゃあするよね。私だって、びっくりした。

無意識に、手を伸ばしてた、なんて。



「(私、なんかおかしいのかも)」



最近、私はいっつもおかしい。なんだかいろんなことがあって、頭がついていけてないような気がする。



「(それも、辻くんのせい?)」



おかしいの。ぐるぐるぐるぐる、気づけばいろんなこと考えてる。

金子くんが告白していた場面とか、中井さんの照れくさそうな笑顔とか、この間の里見くんの言葉とか。

でもその全部が、最終的に辻くんに結びつく。