「拒絶して、はい終了なんて、ありえないから」



そう思っても、あたしの口は止まらなかった。



どんどん自分が冷たくなっていくのがわかる。



こんなことが言いたいわけじゃない。



終了でいいじゃん。



これ以上、自分が不利になるようなことをしてどうするの。



そう自分を否定するけど、遅い。


だって、先生に実際に言ったから。



「私は椎名君が諦めてくれる日を待つしかない」



……なんでこんな人がライバルなの?



なんであたし、この人に負けてるの?



悔しい。


悔しい悔しい悔しい。



「そんな日は来ない!」



イライラがピークに達したらしく、あたしは周りを気にせず怒鳴った。