中学校へと続く坂道にさしかかると

同じ制服を身につけた集団がゾロゾロと中学校に向かって歩いている。


小学生の頃から見慣れた光景だけれど、
そのなかに自分たちが混じっていくのが

嬉しいような恥ずかしくいような不思議な気分。


玲音と並んで坂道を登りきると、ぐるりと校庭を囲む桜の木々が目に入る。


「あ、あれじゃない?」


そう言って玲音に正門脇の掲示板を指差した。