ベットや時計もピンクで目立っている。
部屋の壁は白で、家具の配置は一般的。ぬいぐるみとピンクを見なければ至ってシンプルな部屋だ。
だが、ぬいぐるみとピンクの印象が大きすぎてそんな考えはすぐに頭から離れていき、千恵も女子ということにも気付かされる。
千恵は少し頬を赤くしながらも、どしどしと強めの足踏みをしながら、怒っているかのように勢いをつけてベットに座った。
俺は勉強机の椅子を持ってきて、千恵の前に座った。
千恵の目線はさっきまでとは違い、目線はちゃんと目を見ていた。
「で?話したいことって何?今は自宅待機中だと思うんだけど。」
何故か外とは違って態度がいつも通りに戻った千恵。正直、この態度の方が会話しやすくて助かる。
「さっき警察の人が家まで来てな、同じ事を言われたよ。お前はどうなんだ?警察がここへ来ても相手してもらえなかったって言ってたぞ?」
「そうなの?全然気付かなかった。」
「気付かなかったか?寝不足で部屋に篭ってたお前が家の中に聞こえるインターホンの音に聞こえなかったのか?」
千恵の目元がピクっと動く。これで俺の印象は悪くなるがあの態度といい、千恵は俺には知られたくない秘密があり、それを感じさせない為にいつも通りの対応をしているに違いない。



