「....栄治君。我々は」
「早く答えてください。俺の見たものを聞きたいなら。次また話をズラそうとしたら、この話は墓まで持ってきますよ。」
俺は野宮さんに睨みつけた。絶対に負けないといったライバルのような目付きを野宮さんに浴びせると、野宮さんは大きく溜息を吐いた。
「....警察と取り引きとはね....栄治君。君は度胸があるね。いいだろう、そんなに聞きたいなら教えて上げるよ。ただ、これは他言無用でお願いするよ?」
野宮さんの言葉を聞いて、俺は大きく頷いた。
「里沙さんの死因は頭にある。里沙さんの後頭部のツムジ辺りから耳元まで、頭の肉が皮ごと広がって、頭蓋骨も後頭部部分は破壊されていた。だが、我々も分かってないんだ。どうやったらこんなことになるのかがね。
まだまだ不明点とか詳しくあるけど、それは流石に言えないな。さぁ、次は君の番だよ?」
「....俺は頭がツムジから開いていく所を丁度見たんです。ひとりでに...まるで生き物のように、えげつない音を出しながら....」
暇そうにしていた坂目さんは今では必死にボールペンを走らせていた。
野宮さんは疑うような目線を飛ばしてきた。俺の証言は本当に馬鹿馬鹿しいものと言われても仕方が無い。



