だが、二つ目は答えられないかな?本当は別にいいんだけど、死因が死因だ。言わない方がいいだろう。」
「大丈夫です。言ってください。お願いします。」
「ダメなものはだめだ。これは事件を目の前にしてしまった君の為だ。」
野宮さんは一見ガードは甘いようにも見えたが、決めた事はキッチリ守る真面目でガードが硬いタイプだった。そのガードを解くにはこっちはそれ相応の犠牲を払わないといけない。
俺はまた一呼吸入れると覚悟を決めた。
「....俺、見ちゃったんですよ。里沙がどんな感じで死んでいったのか。どんな感じってよりかは、あれが原因で死んだって事ですけど....」
野宮さんの目元がピクっとなり、坂目さんが閉まっていたボールペンの芯をカチッと音を立てて出した所を見ると、これは新情報ということだと確信して俺は話し続けた。
「あんなの俺の中では非現実的過ぎて、幻覚だったかもしれないって思って忘れようとしたんですけど、どうも頭から離れないんですよ....」
「君は何を見たんだ?詳しく教えてくれ。」
「その前に俺の質問に答えてください。里沙の死因は何ですか?人には教えない癖に自分は聞こうとするのはおかしくないですか?そんなに難しく、機密事項的な重大なものでは無いはずですけど....」



