だったらどうしてこんな事をするんだ!
鬣犬の影響か?アイツが見せてくる幻覚に屈服でもしちまったのか!?」
感情的になっている俺に対して、青山いつもの冷静さで対処してきた。
「...和一先生さ。」
「....は?」
青山の言葉から和一先生の名前が。何故かという疑問より先に言葉が漏れた。
「お前らと別れた後、和一先生から電話掛かってきてな。色々と会話したんだよ。そこで分かった。"助ける"ってのは"生かす"だけじゃない。"殺す"のも救いになるんだ。
お前もだろうが鬣犬の見せてきた幻覚、あれは強烈、とてもじゃないが耐えられない。耐えれたとしても一人か二人。...理沙の死を見てしまった以上、全員が呪いの対象。
....なら、そんな苦しみを与えられず楽に殺された方がどれ程マシか。...そうは思わないか?」
「そんな....じ、じゃあここに俺を連れてきたのも....」
「あぁ、和一先生の指示だ。和一先生は俺の殺しを尊重し、やるなら徹底的にって話になった。「栄治君を騙してここへ連れてくる。」ってな。...時間もピッタリ、俺と和一先生はグルだ。ここに警察なんざ来ないぜ。」
和一先生の言葉、俺は真実か嘘か迷っていた。だが実際はどちらも混ざっていたのだった。
それでも腑に落ちない、このショットガンが。何でこんなものが用意されている?



