「この際だから教えてあげるよ。鬣犬ちゃんの名前の由来はそのまま、ハイエナという動物から来てる。」
「うんうん....だから何?さっさと入っ」
「ハイエナっていう動物は死肉を貪り、自分より圧倒的に弱い子供や獲物の横取りをするんだ。」
鬣犬の表情がみるみると変わっていく。苛立ちを隠せず、今すぐにでも噛み付きそうな感じだ。ハイエナには全く詳しくないが、俺の狙い通りにはなっていた。
「....何が言いたいんだ?ハッキリと答えてよ。」
「お前は自分の父親からそんな動物の名前にされたんだ。赤の他人ではなく父親にだ。
俺達を、人間が自分よりはるかに劣っているから襲い、他の自分より勝っている生き物にはスルーしてる。
それは無意識だ。だから俺達"だけ"を狙う。
それにお前は遊んでいるんじゃない、すんなり殺せないから遊んで余裕を見せたいだけの只の虚勢。
吉永にいっぱい食わされたのもその証拠だ。」
鬣犬は黒い血管を浮かし、瞼がピクピクと痙攣し始めた。
「成程成程...あんたは死にたいってことだね。こんなにムカついたのはお父さんとお母さん殺した時以来だよ....いや、それ以上だね....
取り敢えず死ね!!」
鬣犬が俺を掴むのか、殴り付けるのかは分からないが右手が俺の頭目掛けて伸びてきた。



