だけど、西条君だけは違った....私に初めて声をかけてくれた時の私って....酷かったでしょ?....何も喋れなくて....
だけど、西条君は時々喋りかけてくれたし、私から声を掛けても相手してくれた。
....普通の人から見たらそんなの当たり前だろうけど....私にとって....それは何よりも....嬉しかった....」
加奈は涙を零しながらそんなことを言ってきた。俺もいつの間にか涙を流していた。
「だから....私....西条君の事が好き....
こんな駄目な私も....今こうやって心配してくれてる、そんな優しい西条君が...好きです....」
「加奈....じゃあ....もしかして、ここまでついてきてくれたのって」
「西条君の役に立ちたかった....私....最初のサイトのことしか西条君の手助け出来てなかった....全面的にサポートしてた青山君が....最後の最後で....私達を守ってくれた吉永さんが....凄いし....とっても羨ましいって思ってた...
人の為にここまで尽くせるなんて....だから、私....この気持ちが伝わらなくていいから....せめて西条君の役に立ちたくって....
これで....少しは役に立てたのかな?....」
「ば、馬鹿野郎....そんな事しなくたって....充分助かってたのに....それにそんな重要な事、今ここで言うんじゃねぇ....助かってからもう一回言ってくれよ...」
加奈は弱々しくニコッと笑いながら頷いた。



