「加奈!加奈!なんで...なんでこんな事を....俺を庇う必要なんて...」
加奈は俺の言葉に反応し、薄目だが目を開いて見せた。
「ハァ....ハァ...ご、ごめんなさい...私...」
「ッ!加奈!いい、大丈夫だから!絶対に死なせない!だから頑張ってくれ!!」
「私...西条君が切られそうって思ったら....か、勝手に身体が動いちゃった....でも良かった...西条君が怪我....してなくて。」
「あぁ、俺は無事だ。感謝してる。だから俺に詫びさせろ!お前にお礼をさせてくれ!」
「へへ....そんなのいいよ....私....こうしてるだけでとっても...幸せな気分....」
加奈は俺の目を見つめながら、とても幸せそうな顔をしていた。こんな傷を負いながら幸せそうな彼女の意味が理解出来なかった。
「なんで....なんでだ?切られて、こんな怪我をしてる。痛い筈だろ?何でそんなに幸せそうな顔をするんだ?
これじゃあ....俺...」
「いいの....私が勝手にやったことだし....
ねぇ西条君....私...西条君に伝えたいことがあるんだ....」
「な、なんだ?言ってみろ。何だって聞いてやる。」
「私...西条君が初めて声をかけてくれた時のこと....まだ覚えてる。誰も私に興味を示してくれなかった....話し掛けてくれても、二回目からは誰も声をかけてくれなかったし...声を掛けても毛嫌いされてて....



