「は?この土素人をもしも天使だったらのオーディションに受けさせる?」

透と出会った第一印象はなんだこの最低な奴だった。

でも

「俺と一緒にオーディションに受かるんじゃなかったのかよ…!!」

何だかんだ励ましてくれて俺に演技する楽しさを教えてくれた。

それが透だ。

そして、何も持ってない平凡な俺をたくさんの中から見つけ出してくれた冴凪さん。

全部思い出した。

オーディションに受かった時に「あんたは何者だ」聞いたら「通りすがりの天使さ」と返ってきたのも全部。

二人の為に俺は何が出来るんだろうか。