いつか冴凪さんが俺を認めてくれる日が来るのか。

そう思いながら公園の大きな木の下の木陰で座り込んで居ると黒い羽が生えた少女が1人の灰色の羽が生えた青年と一緒に居るのが見えた。

青年の方は直ぐ様空に飛び立ってしまったが少女は、ビー玉の様な大きな涙を何粒も溢しながら泣いていた。

その光景に俺は釘付けになる。

きっと彼女は悪魔なんだろう。

俺は小さい頃から他の人には見えない羽が見える。

だから、悪魔なんて見慣れてる筈なのに。

彼女の泣いてる姿は今まで見てきたどんな女の子よりも綺麗だと思った。