「はぁ」
「ほら、また。もう相談乗ってあげないわよー?」
「あぁっ、それは困る!……でも何て説明したらいいか」
瞳が本気で言っていないことは態度でわかるけれど、秘密にしていることが本当に申し訳ない。
でも、同居なんてバレたら私はここの全校生徒にボコボコにされてしまいそうだ。
いや、もしかしたら、ここの生徒より蓮くんたちの方が怖いかもしれない……
もうどうしたらいいの!?
そう頭を抱えていた時だった。
昼休みでザワザワとしている校内から、さらに大きな歓声があがっている。
「何事?」
それに気づいた瞳が、そう呟いて首をかしげた。
声が聞こえるのは廊下の方から。
教室にいたクラスメイトも廊下を覗いたり、チラッと気にして見ている。
「なんかあったのかな?」
私も気になって、みんなと同じ方を見てみる。
それにしても、この歓声は尋常じゃない。
そう、まるであのイケメン3兄弟を囲んでいる時のような……



