今日はひとつ、決めていることがあった。



これは、私の未来がかかってる。



「ねぇ、瞳ー」



「んー?」



お昼休み、お弁当を広げながら瞳に声をかける。



瞳は、サンドイッチをパクリと口に入れながら話を聞いてくれていた。



「あの、ね……?」



こんな事聞くのは初めてだから、緊張する。
でも恋愛初心者だし……



私一人じゃ、きっとどうにもならない。



「男の子を落とすにはどうしたらいいですかっ」



「……え?」



「今すぐモテるようになりたいの!!」



私がまさかこんなことを聞くなんてありえない。



瞳はびっくりして目を丸くしていた。



「ちょっと絃、アンタこの土日でどうなっちゃったの?」



「その……いろいろありまして」



「いろいろって何よー!」



瞳の聞きたいことはよくわかるんだけど、これだけは言えない。



流石にとても大切な親友にでも。



いつか、ちゃんと伝えるから……!



そんな気持ちを込めながら手を合わせる。