料理はどちらかと言えば、得意ではない。



食べられないものではないけれど、よく焦がしちゃったり、包丁で指を切っちゃったり。



つまりは、不器用だ。



そんな私が料理をした所で、あの美味しいお店で出てきてもおかしくない程の料理を作る雅さんには、もちろん勝てっこないわけで。



「……難易度高すぎ」



「あぁ、雅さんって料理上手なんだっけ?」



「うん」



雅さんがいつも夕飯を作ってくれていることは、瞳にも話してある。



私があまりにも美味しいというものだから、食べてみたいななんて言っていた。



そんなこともあり、瞳と雅さんが働くレストランに食べに行ったこともあったっけ?



ただ、レストランではそのお店の味があるから雅さんの味付けとは少し違うけど、やっぱり美味しかった。



「まぁ……女の子の作るものは別よ!何がなんと言おうと強制参加だからね!」



「はーい」