「俺、そんなに本気になったことないから。」

「そう?なんか、久我君って何でもできそう。」

「はは。そう思われてんだ・・・。」

「うん。」

「――――――じゃあ、ここまでが範囲な。」

あっ、やば。

ノート・・・。

「ごめん。ノート写さないと・・・。」

「分かった。」

カリカリカリカリ

カリカリカリカリ

キーンコーンカーンコーン

「これで、1時限目を終わる。起立、礼。」

カタン

「ありがとうございました。」

ガララッ

ガシャン

「ふう。」

「優愛~。」

「優愛ちゃん!」

みんなが私の席に集まる。

「昨日のドラマさ~。」

「キャハハハハハッ」

「あれマジウケたよね~。」

「あははっ!」

ん?

また横から視線が・・・。

「どうしたの?久我君。」

「いや、人気だなって。」

「そう?」

そんな会話をしていたら・・・、

「久我君、優愛を幸せにできる?」

「えっ・・・?」

「私たちの優愛を、簡単に渡すと思わないでね。」

「ちょっ、みんな。」

みんなが久我君にそんなことを言っていた。

ターゲット決定したんだから。

久我君は・・・。

頑張るぞ!