『俺、転校してきたんや。』

『へぇ。』

『よろしくな。』

彼がそう言ったので、私もよろしくと返す。

『っていうか、転校してきたばっかりなんだったら、何でここお気に入りなの?』

初めてのはずじゃん。

『前に、ちょっと来たことがあんねん。そん時に、気に入ってん。』

『へぇ。』

・・・・・・。

ギュルルルル

えっ?

横を見ると、彼が倒れていた。

『腹が・・・、減った・・・。』

お腹すいたんだ。

あっ!

ガサガサ

カバンをあさって、クッキーを取り出す。

コンビニの新商品なんだ。

『これ、食べる?』

『おう。』

パクッ

『うまっ!!』

そう、凄くおいしそうにに食べている彼を見たら、

『ふっ、あはは!』

笑いが漏れちゃった。