『良かったじゃない、輝夜!!そんなイケメンに捕まえてもらって!


そうねぇ…仮面ラ〇ダー▽▽▽の人に似てるかしら?』



「お、お母さん?」



『イケメンはブスには振り向かないとか言うじゃない?でも、平安時代なら、髪が綺麗でぽっちゃり系ならイケるのね!やっぱり史実は嘘じゃないのねぇ〜!おほほほほほっ』





ひ、ひどい!酷すぎる!!


それ、遠回しに自分の娘を侮辱してるし……てか、お母さん仮面ラ〇ダー観てるのか!?




『まぁとにかく、輝夜が元気で、幸せなら、それでいいのよ。』



「……お母さん、今までありがとう。」




『……ふふっ……いいえ、こちらこそ。本当に、幸せにね。』








月の光が弱くなってくるのと同時に、池のお母さんも霞んでくる。




私は、映像が完全に消えるまで、笑顔で手を振り続けた。