【短】君とホットケーキ



 まだら模様なホットケーキでも、いびつな形なホットケーキでも、それでも甘くて美味しい。


 わたしたちの恋みたいに。



「晴斗先輩、わたしと付き合ってください!」

「もちろん」



 わたしは改めて、晴斗先輩にキスをした。



 一年後。
 きっと素敵なアルバムが出来るね。


 わたしたちの中にだけ再生される映像、言葉。


 その全てを愛せるように。
 今からでも遅くない。


 本気で、晴斗先輩に恋しよう――――。



 END