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何事もなく、次の朝が来た。


今日は梅雨らしく朝から雨が降っている。


「嫌だなぁ」


窓の外を見て思わずそう呟いた。


動画の事も気になるし、天気も良くないし、気分は滅入ってしまう一方だ。


あたしはノロノロとベッドから起きだして、着替えを始めた。


昨日見た恐怖動画が何度も思い出され、その度にブルリと震えた。


どうにか家を出たあたしはスマホにメッセージが届いていることに気が付いた。


確認してみると、それはリナからだった。


《昨日は話しを聞いてくれてありがとう。まだ半信半疑だと思うけど、あのカウントダウンの通りだとすれば、あたしは明日死ぬ》


そのメッセージに心臓がドクンッと大きく跳ねた。


朝からこんなメッセージ読みたくなんてなかった。