当たり前みたいにキスをして「今までの分もあるから何度しても足りないね」って笑われる。
松田さんと思い出話をして、大切な思い出の『こうくん』を前よりも思い出した。
そういえばその頃から自覚なし天然たらし男だったかも!ということまで。
子どもの頃に指を褒められた時も「綺麗な指だね」って、さらっと言われて指にキスされたりして。
思い起こせば全くの同一人物!
生まれ持った才能?……怖い怖い。
昨日はあの後………。
急に「風呂」とだけ言った松田さんが部屋を出て行って、一緒に入るわけ?というドキドキは無駄に終わった。
しばらくしてお風呂に入ってきたみたいな松田さんに「紗良も行っておいで」と目も合わせずに言われた。
お風呂から出ると寝ている松田さんの隣に起こさないように入って、くっついて寝た。
何もされなくてホッとしたような……。
たくさんたくさんキスをされて、松田さんの色気に当てられそうだった。
松田さんは男の人なのに私より色っぽくて……。
昨日のことを思い出すと恥ずかしくって顔が熱くなる。
それなのに松田さんは起きてからも至って普通で悔しくなった。
名もないカフェでのクリスマスパーティーに向かいながら、話題は亘さんと麗華さんのこと。
「じゃお互いに想いあってるから亘さんも麗華さんも誰とも付き合わず?」
「いや。2人ともそれなりには………。」
「え?ってことはやっぱり松田さんも何人か付き合ってますよね?」
「いや……それは………。」
言葉を詰まらせる松田さんにまたからかわれた!と憤慨していると後ろから声を掛けられた。
麗華さんに、それに亘さんも。
「あぁ。それなら亘が面白い話を知ってるわよ。」
「爽助の昔の彼女?あぁ。いたよ。」
「いたんじゃないですか!」
そっぽを向く松田さんに麗華さんはクスクス笑っていて、亘さんも楽しそうに話す。
「でもさ。紗良ちゃんが俺のお姫様って考えはずっと変わらないから。」
「それならどうして……。」
松田さんみたいに素敵なら付き合うくらい普通なのは分かるんだけど…。
「それは男として酷な質問だなぁ。」
う………それって………………。
「こらっ!ちゃんと教えてあげなさい。」
「だって紗良ちゃん面白くて。」
戯れ合う麗華さんと亘さんが微笑ましいけど、そんなことを思っている余裕はなかった。
変わらず松田さんは居心地が悪そうな顔をしている。
「もういいじゃないか。この話はやめよう。」
堪らず静止する松田さんに亘さんが話をやめるわけもなく。
「付き合おうって言ってきた子の中で一番紗良ちゃんに似てる子と付き合って。
しかも名前違うのに紗良って呼んでた。」
驚いていると、長いため息を吐いた松田さんが「俺、もう行ってるから」と先にカフェの中に行ってしまった。
先に行ってしまった松田さんのことも気になるけど、この話が本当かどうなのか……。
「そんなのまんま身代わりですよね?」
「そうだよ。もちろんすぐに振られてさ。
それでその噂が広まってしばらくは彼女なんて出来なかったね。」
「その後は作る気もなかったんじゃない?
爽助も身代わりなんてダメだったんだって気づいたみたいだしね。」
2人は笑って「さ、行こう」とカフェの中へ入っていった。
え…本当の……話ってこと?
松田さんと思い出話をして、大切な思い出の『こうくん』を前よりも思い出した。
そういえばその頃から自覚なし天然たらし男だったかも!ということまで。
子どもの頃に指を褒められた時も「綺麗な指だね」って、さらっと言われて指にキスされたりして。
思い起こせば全くの同一人物!
生まれ持った才能?……怖い怖い。
昨日はあの後………。
急に「風呂」とだけ言った松田さんが部屋を出て行って、一緒に入るわけ?というドキドキは無駄に終わった。
しばらくしてお風呂に入ってきたみたいな松田さんに「紗良も行っておいで」と目も合わせずに言われた。
お風呂から出ると寝ている松田さんの隣に起こさないように入って、くっついて寝た。
何もされなくてホッとしたような……。
たくさんたくさんキスをされて、松田さんの色気に当てられそうだった。
松田さんは男の人なのに私より色っぽくて……。
昨日のことを思い出すと恥ずかしくって顔が熱くなる。
それなのに松田さんは起きてからも至って普通で悔しくなった。
名もないカフェでのクリスマスパーティーに向かいながら、話題は亘さんと麗華さんのこと。
「じゃお互いに想いあってるから亘さんも麗華さんも誰とも付き合わず?」
「いや。2人ともそれなりには………。」
「え?ってことはやっぱり松田さんも何人か付き合ってますよね?」
「いや……それは………。」
言葉を詰まらせる松田さんにまたからかわれた!と憤慨していると後ろから声を掛けられた。
麗華さんに、それに亘さんも。
「あぁ。それなら亘が面白い話を知ってるわよ。」
「爽助の昔の彼女?あぁ。いたよ。」
「いたんじゃないですか!」
そっぽを向く松田さんに麗華さんはクスクス笑っていて、亘さんも楽しそうに話す。
「でもさ。紗良ちゃんが俺のお姫様って考えはずっと変わらないから。」
「それならどうして……。」
松田さんみたいに素敵なら付き合うくらい普通なのは分かるんだけど…。
「それは男として酷な質問だなぁ。」
う………それって………………。
「こらっ!ちゃんと教えてあげなさい。」
「だって紗良ちゃん面白くて。」
戯れ合う麗華さんと亘さんが微笑ましいけど、そんなことを思っている余裕はなかった。
変わらず松田さんは居心地が悪そうな顔をしている。
「もういいじゃないか。この話はやめよう。」
堪らず静止する松田さんに亘さんが話をやめるわけもなく。
「付き合おうって言ってきた子の中で一番紗良ちゃんに似てる子と付き合って。
しかも名前違うのに紗良って呼んでた。」
驚いていると、長いため息を吐いた松田さんが「俺、もう行ってるから」と先にカフェの中に行ってしまった。
先に行ってしまった松田さんのことも気になるけど、この話が本当かどうなのか……。
「そんなのまんま身代わりですよね?」
「そうだよ。もちろんすぐに振られてさ。
それでその噂が広まってしばらくは彼女なんて出来なかったね。」
「その後は作る気もなかったんじゃない?
爽助も身代わりなんてダメだったんだって気づいたみたいだしね。」
2人は笑って「さ、行こう」とカフェの中へ入っていった。
え…本当の……話ってこと?