夢乃くんにご注意ください



そして放課後。

今日は委員会の活動があるらしく早々に教室を空けるように先生から言われた。廊下ではすでに美化委員の人たちが待っている。


「瑠花、帰ろう」

夢乃くんが私の席へと近づいてきたタイミングで、「夢乃くん」と他クラスの女の子がドアの前に立っていた。

真ん中の女の子は緊張していて、両脇にいる友達たちは背中を押すように応援している。


……えっと、つまりこれは……〝また〟ですか?


夢乃くんもすぐに勘づいたようで「ごめん。瑠花。校門で待ってて」と告げて女の子の元へと歩いていく。

……本当に夢乃くんはモテるな。

そして告白する勇気がある女の子はすごい。


夢乃くんと女の子は人気のない場所へと消えていき、残された応援組の友達たちは「ミカのほうが可愛いから絶対大丈夫だよね!」と、わざと私に聞こえるような大きな声。

それは私も重々わかっているんだけど……。