夢乃くんにご注意ください



そんな私の心とは裏腹に周りの女の子たちの声が響く。


「ってかなんであの子ばっかりイケメンに好かれるの?」

「ああ、夢乃くんの彼女?なんか噂ではものすごいテクニック持ってるらしいよ」

「まじか」

「地味な子ほど、って言うじゃん?きっとそういうギャップにやられたんだよ、夢乃くんは」

……なんだかすごく語弊があるんですけど!


テクニックってなに?私そんな風に思われてたの?

恥ずかしさを通り越して泣きたい……。
むしろ大声で訂正したい。


「ふーん。お前、夢乃の彼女なんだ」

もちろんそれは音弥くんにも筒抜けで、ますます気まずい雰囲気に。


「アイツの趣味も変わったな。お前みたいな芋女が彼女だなんて」

「い、いも!?」


なんだか失礼なことを言われたけど、その顔も声も右京さまだから怒れない。

いや、むしろゲーム内で右京さまに言われたらどうだろうか。


『瑠花、お前芋女みたいだな』

悪く……ないかもしれない。

とか思ってる私は相当重症かもしれない……。


「なにニヤついてんの?」

音弥くんの冷めた視線。


「い、いや、お気になさらず!」