その二日後くらい。 偶然、アパートの前で出くわした奥さん。 あたしを見るなり、駆け寄ってきた。 「……もうすぐ、苦しい生活から抜けられるわ」 へぇ、そうかい。 まぁ、あんたぐらいの美貌なら、高く値がつくだろうよ。 ……あたしは相手にもされないけどな。