すぐに靴に履き替え、外で活動している運動部の間をすり抜け、コンビニの前まで行く。


御影はまだ店内にいるようだ。


店内をキョロキョロ見回すと、棚の上にピョコっと飛び出している頭を発見した。



「御影先輩!」



澪和が声をかけると、その美少年は振り返った。



「なんだ、本当に来たのか。わざわざ来なくても…」



御影のカゴにはバニラアイスが大量に入っていた。




…すごい量




澪和は目を見張った。



「こ、これ、全部先輩が食べるんですか…?」



カゴの中に山積みにされたバニラアイスを指差しながら聞くと、御影は「まさか」と首を横に振った。