「…どうした」


「っっっ!」



数秒後に御影が電話に出た。

澪和は周りに誰もいないのをもう一度確認し、声を潜めながら、



「先輩、今どこにいますか?」



御影に訊ねる。



「あぁ、コンビニだ」


「コンビニ…?」


「お前も欲しいものがあるなら、ついでに買っていってやるぞ」



コンビニ…

高校の目の前にあるコンビニの事を言っているのだろう。

澪和はホットした。



「待っててください、私もそっちに行きます!」



それだけ言うと電話を切り、急いで1年生の下駄箱の方へ走っていく。