イケメン部 〜第2巻〜

城津は案の定、店へ入ってきた。

そして、偶然にも澪和の隣のテーブルへ案内された。





……どうしよう




城津はまだ澪和の存在に気付いていないようだ。





挨拶…




澪和は重々しく口を開き、隣のテーブルを見る。



「し、城津先輩、こんにちは」


「……っ!」



城津は隣のテーブルに座っている女性が澪和だと気づき、さもビックリしたといったように目を大きく見開いた。



「君もここに来るのか」



ふわっとした優しそうな笑み。