「はい、もしもし」


「おはよう、海空」



透き通る低い声。



「おはようございます。起きるの早いですね」



時計を見る。

まだ七時にもなっていないというのに。



「あぁ…、海空と出かけることを考えるとどうも中々寝付けなくてな…」



電話の向こうで御影が照れているのが分かる。



「寝付けないって…寝不足ですか?」



澪和はトーストを頬張り、問う。

御影は、うーん、と言った後、



「案ずるな、倒れたりなどはせん」



キッパリと言った。




……そーゆー問題じゃなくて!