付き合いだして、3年。 そろそろ何か進展があってもいいのかななんて。 そんな話を友達としてきた夜の事。 お互いの温度をキスで移し合って、汗で張り付いた前髪を払ってくれた彼が突然そんな事を言い出した。 最初は、からかわれてるだけだって思ったのに。 いつものように、意地悪な笑顔はそこになくて。 真剣な瞳を向けられて、私は幸福の涙を流した。