その後のことはよく覚えていない。



私は涙が枯れるまで泣き続けた。



出なくなると気を失ったように寝てしまったみたい。



当然、バレンタインパーティは中止。



お母さん達には、外で遊んで疲れて寝たって伝えてくれたらしい。



余計な心配かけたくない私の気持ちをわかってくれてたんだと思う。



次の日、目覚めた私は自分の部屋で、ベッドに寝てて…



ベッドの周りにはみんなが間抜けな顔して寝てて…



『服を着替えさせてくれたのは誰なのか』という疑問に悩まされる朝が来ることを私はまだ知らない。



とにかく今は、夢の中で、小さい頃の私達を見ていた。



みんなと出会ってから、友達になるまでの夢を見ていた。



まるで、あの過去を清算するように。



みんなとの絆を、再確認させるように。



長い長い、夢を見ていた…