「ふふっ、構いませんわ。

お見送りには来てくださるはずですから。

それより、私お礼を言わなくてはいけませんわね。

お2人共、ありがとうございました」



お辞儀するだけで育ちの良さがわかる。



それくらい、綺麗。



「ううんっ、シェリーちゃんが頑張ったからだよっ!

よかったね、本当に…!」



「ありがとうございました!

感謝の気持ちでいっぱいですわ。

『いつだって前に進むために必要なのは、右手の勇気と左手の覚悟。

そして友情が背中を押すならば、何を恐れることがあるのだろう。』

ですわね」



「へー、今度は誰の名言なわけ?」



「ふふっ、これは私の名言ですわ!」



そう言って笑ったシェリーちゃんは、すごく強くて、綺麗で…



いつも輝いてるけど、今日はそれ以上に輝いていて…



恋の力っていうものを目に見えて感じることができたような気がした。



私も凛と付き合えたら…キスをしたら…



こんな風に、なれるのかな…?



輝けるのかな…?



もちろん今すぐには無理だけど…



いつかきっと、私も…



そうなれたら…いいな…