『雨上がり 日が差し込んで

空を見上げたら

真昼の星まで見えた気がした


太陽の光 私を包んで

ララララ 歌が響く…』



無意識に口からこぼれるように歌う。



私の歌。



すごく好きな歌。



あったかい気持ちになれる歌。



「ふふっ…日和、その歌今日ずっと歌ってますわね。

でもすごく綺麗な声ですわ。

何度聞いても思わず聴き入ってしまいます」



シェリーちゃんが華麗に紅茶を飲んだ。



「今日だけじゃないよー?

毎日毎日飽きもせずに歌ってるんだから。

たまに授業中も歌ってるし…

私は聞きすぎて完璧に覚えちゃったしさー」



そう言って朱莉も私の真似をして鼻歌を歌い出した。



確かに完璧…



私…そんなに歌ってるかな…?