しばらくボーッとしていると、LINEの着信音が鳴った。


相川くんからだ。



「…もしもし?」


「……華、ごめんな」


「…え?」



電話の向こうで相川くんが謝る。



「ごめんって、何が…?」



私は不安に包まれる。



「…俺さ、この先なかなか華に会えなくなるかもしれない」




………なんで





「……………」



沈黙の私に対し、相川くんは続けた。



「別に華の事が嫌いだからとかじゃなくて、部活がこの先厳しくなるみたいな事言われてさ…」



相川くんはサッカー部に所属している。