9月23日 午前7時
激しくドアをたたく音がして飛び起きる。
何事かと思いドアに駆け寄り、のぞき穴から外の様子をうかがう。
見ると、黒焦げになった少女の両親がドアを叩きまくっている。
それだけではない。
昨日食い散らかされたマンションの管理人と彼女、タクシーの運転手、以前殺した両隣りのマンションの住人、そして今まで殺した女の子。
すべて把握は出来ないが、およそ30人以上のゾンビが僕の部屋の前で、ニヤニヤ笑いながら僕が出てくるのを待っている。
僕は部屋に戻り、テーブルの上に置かれたスマホを手に取り上司にメールを送る。
”すいません。親戚につづき今度は母親が亡くなったので、一週間ほど休みます”
やれやれ。
本当に毎日せわしない。
部屋の前の奴らを全員処分したら。
今度はおかあさんを殺さないと。


