佐々木の最後の大会当日ーーー



「部長の事だからきっとすぐ電話かかってくんだろ」


「たしかに」


「そうだといいんだけどねぇ」


「……っ」



午前の間は普通の土日稽古のメニューをしていた澪和たちだが、正午を超えるとやはり気持ちがソワソワしてしまう。



「やっぱり土曜日だったし、見に行った方がよかったんじゃないですかね?」



桐神はモジモジしながらみんなを見渡す。

西条は、「んー」と伸びをしながら、



「俺達が見に行ったら緊張しそうじゃねぇ?部長のことだし」



笑いながら言う。