だからあげる、と美姫は美優に手渡し、 「そうだ、この機会だし貴慶さんと行ってみたら?」 と美姫は閃いたそのままを言った。 チケットには、 「花と音楽─フラワーアーティスト・實平慶の世界─」 とある。 「こんなのがあるんだー」 興味は浅めであったが、美姫の手前もあるので、 「スケジュール聞かないと分かんないけど、取り敢えずもらっとくね」 と美優はバッグにしまった。