美優は店でも同じように、常連に相談を持ち掛けてみた。 すると。 寿司屋の大将から、 「うちの修業時代の頃からの知り合いで、三浦にいるのがいるんだけど、訊いてみるかい?」 という提案があった。 同席していた貴慶にも大将は、 「あんたなら、どこの町へ移ってもうまくやれそうな気がするから、どうだろう」 と言った。