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「本当によろしいのですか?明日は軍妃の全体演習です、お休みになられた方がよいのでは?」
そう聞いてきたのは、皇后宮の今夜の護衛の軍女だった。
四天王達と舞妃ノ宮にて修練の後、陽が陰り始めた頃に私と崙矣は皇后宮へと足を運んだ。
軍女は明日の全体演習がある事を気にしているが、だからこそ此処へ来た。
皇后様の護衛を私と崙矣が引き受け、本来護衛をする軍女を皇后宮の警護にまわすようにと言い、軍女はそれでも心配するような顔をしたが、軍妃将軍と四天王にしつこく食い付く訳にもいかず引き下がる。
『崔皇后様、ご無沙汰しておりました。』
崔皇后様のおられる室に女官に通され、私と崙矣は頭を下げる。
皇后様は長椅子に横たえた身体を起こして微笑んだ。
「護衛が増えた故、こうしてお話出来るのはお久しぶりですね。」
近衛と軍女が加わってから私や四天王が護衛をする事が少なくなったとはいえ、刺客が現れれば関係なく応戦しているが、こうしてお話する機会は少ない。
軍妃将軍といえど皇后様に気軽に会話が出来ないのは当たり前ではあるが、護衛をする事で私達は普通よりは叶う。
女官の鄒がお茶を持って室に入ってくると、皇后様は椅子へと私達を促した。

