舞妃ノ宮には柳将達が警護に加わった事で増えていた軍妃が、刺客の襲撃で軍妃が命を落とした事により、修練をする軍妃が減っていた。
無理もない話だ。
皆、自らの命は惜しい。
先日の件は柳将達に警護に対する自覚を持たせる事だけではなく、多くの軍妃に生半可な気持ちで警護をする事の意味を教える事になった。
しかしこれだけでは、ただ恐怖を植え付けてしまっただけだ。
そうではなく柳将達のように、覚悟を決める事が私達が求めること。
それを明日の演習で陛下が訪問する事により、変える事が目的でもある。
「冥紗、李燗!」
呼ばれて振り返ると、尹と祁嗄がこちらに向かって駆けてきた。
演習の最終確認は私と四天王はもちろんの事、各部隊の将も参加する。
騎馬隊右将である尹と左将である祁嗄も突然いる。
尹と祁嗄が李燗と嬉しそうに会話するのをみると、思わず笑みが溢れる。
尹と祁嗄はまだ傷が癒えていない為、手当てをされた場所が痛々しい。
心配そうに調子はどうかと李燗が問うと、大丈夫だと頷く。
舞妃ノ宮の一室に着き、4人で中に入る。
室内にはすでに皆が揃っていた。
どうやら私達が最後であったようだ。

