四面楚歌-悲運の妃-


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陛下に軍妃達に会って頂きたいと話てから、数日がたった。

明日ようやく軍妃の全体演習にて、陛下が軍妃達に会われる。

事決まるまで私と范丞相の話し合いがあり、軍妃達と陛下との対面話を陛下から聞いていたのだから、私との話し合いに至り范丞相の返答も早かった。

数日後に控える全体演習にて、陛下が訪れるのが自然であり都合が良いと言われ、それを了承した。

話はそれで終わるかと思われたが、范丞相が私と話に来た本当の理由を知る。


「ところで琴軍妃将軍。これは相談ではなく、報告だ。新に妃を選定した。」


范丞相の言葉に驚きはなかった。

軍妃がいるとはいえど、軍妃は減っていく。

妃の数は少なく、陛下が寵愛する妃も少ない。

そうなると自然に妃を増やす事になる。

即位1年で、軍妃を抜いた妃が13人というのは歴代皇帝の後宮の中では極めて異例だ。

本来即位と共に、少なくとも数十人は入宮していてもおかしくない。

理由はわからないが、おそらくは陛下の命を狙われていることが関係しているのだろう。

しかし、この状況で妃を増やすことは好ましくない。

それを分かっているから、相談ではなく報告であるとの前置きだろう。