私は軍妃将軍として軍妃達に、自らの存在する意味を成してもらいたい。
儚く消えるようなものでもなく、脆く壊れてしまうものでもない希望を持ち、軍妃で在れたことを最期のときに幸せあったと思えるように。
そう、黄雍帝後宮軍のように。
背けていた顔を陛下へと向けると、陛下は悲しそうな顔で私にむけ、なにかかける言葉を探しているようだった。
その姿に再び胸が痛む。
陛下がいつどの妃や軍妃を寝所に召そうが、それは陛下のご自由だ。
召されれば否を申すものなどいるはずもない。
しかし、私はこれ以上軍妃達になにもしてあげられなく、陛下の腕に抱かれることは出来ない。
離れてしまっていた陛下との距離を縮め跪く。
「冥紗?」
『どうか、軍妃達にお会いになっていただけませんか?私がそうであるように、軍妃の力になるのは陛下の存在そのものなのです。陛下が私達軍妃を気にかけてくださっていることは、この私が一番知っています。けれど、それではだめなのです。軍妃皆が、それを知らなければなりません。』
一言二言話す度に、涙が溢れた。
その涙は軍妃のためだけではなかった
ああ私は、躊躇することなく陛下の腕に抱かれるために言っているのではないか?
軍妃達のことを理由にしているのではないか?
少しでもそんな思いが己の中にある気がして涙がでた。

