三月という時を同室で過ごした六人が、こうして揃うのいつぶりだろうか?
全体演習で会っていても、こうして話せる時はなかった。
九嬪である私と、二十七世婦である二人とは室も離れており、同じ後宮といえど自由に行き来は出来ない。
美人や才人はけして低い地位ではなくとも、私や悒雉達は九嬪であり、二人にとっては声さえもかける事を躊躇わせる。
「こうして話すの久しいな。」
そう言った崙矣の表情は、いつもの無表情だったが、声は嬉しそうに弾んでいた。
「冥紗…琴軍妃将軍や四天王方はお忙しくしておられましたね。」
琴軍妃将軍と言い直した尹に、私は悲しく微笑みを向けた。
私が前のように話してほしいと頼めば、汪軍妃官にそれはならないと言われるだろう
皆の前で私達と馴れ馴れしく言葉を交わす事も出来ない。
そんなもどかしさをお互い感じていた。
「お話したい事もございましょうが、それはまた別の時でよろしいですかな?
他の者達もご紹介したいのですが…」
私達の様子を黙っていた汪軍妃官は、本来の目的へと戻す。
祁嗄や尹がここにいるという事は、追加の軍妃という事だ。
これから話す機会も増えるだろう。
誰にも見られていない、気軽に話せる場もある。
汪軍妃官に頷き、元いた場に戻り椅子に腰掛けた。

