四面楚歌-悲運の妃-



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「冥紗!
私も会いに行こうと思ってたの!」


李燗の室に行くと、抱き着かんばかりの勢いで李燗は嬉しそうに声をあげた。


相変わらず元気な李燗を見ると、自然と笑みがこぼれる。


以前の様に着飾っていない。

それでも私が着ているものよりは華美で、髪飾りも以前にくらべれば少なくはなっている。


「晏惟ね、先程室に帰ってきたみたい。
妃達がざわついてたから間違いない。」


李燗付きの女官がお茶を持ってきて、退出するのを見計らって李燗は口を開いた。


李燗なれば会えばその話をするだろうと思っていたが、案の定待ちきれなかった様に話を持ち出した。



「まさか晏惟がね…。
これで黄麟ノ宮だけじゃなくて、舞妃ノ宮まで大騒ぎだわ。
軍妃から二人目なんだから。」


以前私が陛下と共に過ごした後の舞妃ノ宮は、いつもにもまして軍妃達が集まっていた。


それも今は少し減ってきていたが、また増えるだろう。


『李燗も近頃は武術の鍛練をしているのだろう?
欺軍妃副将軍に聞いた。
何故鍛練をしだしたのだ?』

晏惟の話がまだ続くと思ったが、舞妃ノ宮の話になった事で、本来の目的である話を振る。


驚いたように李燗の目が開かれるが、それは一瞬だった。


「他の軍妃と一緒にしないでっと言いたいけど…陛下に見初められたい気持ちもある。」


気持ち…も?

他に重要な理由があるのか?