四面楚歌-悲運の妃-




そんな私を見て祁曹は声を出して笑った。


「ふふふ、焦らすのはもうやめて問いに答えよう。
崙宝が黄麟城に訪れた際に影域を得て、その影域から繋げているのだよ。
故に繋がる。
今此処に崙宝もおるのだが、繋げる為に不慣れな合術中故、話しは出来ぬがな。」


崙宝の影域も、祁曹の水域と同様の得方が必要だ。


黄麟城に参った際に、舞妃ノ宮の影域を得ていたとは…


舞妃ノ宮だけならず、後宮内すべても得ているだろう。


『それはもう分かった。
しかし聖山などで力を使っては、気づかれるではないか!!』


「ふふ、その様な失態を私がするとでも?
清老師様方に気づかれる心配はいらぬよ。」


…どういう事だ?


何か策を用意しているのか?


「もう代わってくれぬか祁曹。
妾は我慢出来ぬぞ、早う冥紗と会わせよ。」


水面に映る祁曹の体が揺れ、懐かしい声が響く。


この声…この話し方は!!


「久しぶりじゃの、冥紗。」


!!!


祁曹に代わって水面に映し出されたのは、八神・地姫(チキ)である、華逞洟(カテイテイ)だ。