水面に姿を映し、遠くの者と繋ぐ事は、水聖君の名の通り[水]の属性を有する祁曹にとっては容易い事。
しかし、何処でも繋ぐ事が出来るわけではない。
『今どこにおるのだ!!?』
水を操る力を持っていても、1度も踏み入れた事がない場所を繋ぐ事は出来ない。
1度も踏み入れ事がなくとも繋ぐ事が出来るのは、近隣にいる場合のみだ。
舞妃ノ宮に来た事があるか、近くにいるのかどちらなのか。
「何の用なのかを先に聞かぬのか?
そなたらしいのう。
ふふ、知りたい答えは、聖山の湖。」
聖山の湖だと!?
聖山というのは、聖人の村がある山の事だ。
都からは随分と遠い場所にある。
そうなると、祁曹は此処へ来たことがあるのか?
それにそんな場所で舞妃ノ宮に繋げている事を、清老師様達にわかってしまうではないか!
「冥紗が今考えておる事は手にとるようにわかる。
何故繋げられたか…そうであろう?」
自信を含めた妖艶な笑みで勿体振るさまに、目を細め顔を歪め返した。
わかっておるなら早く答えれば良いものの!!
こうして繋げている間に、清老師様に気づかれるのではないかと焦りがつのる。

