陛下が即位して早1年。
まだ1年…
基盤を固めるにはあまりにも短い月日とはいえど、最善を尽くさねばならない。
軍妃将軍として、軍妃達が成長するまでその分を自らが補う事で尽くしているつもりであった。
だがそれは、この先軍妃達が成長した後もあたり前に続くものだ。
軍妃の命を軽んじる訳ではなく、その命を繋ぐ為に私は酷な選択をせねばならない。
『…早急に武軍妃官ならびに、各部隊の将と話し合い、軍妃の選出をお願いしたい。』
納得出来たはずが、出した声は自分が思うよりも小さかった。
私にまだ躊躇いがある事を、そこにいる誰もが感じたであろう。
けれど皆同じ気持ちであり、私はそれを最終的に決断を下す者であっただけ。
軍妃の成長を待ってられぬ程、この國は四方からいつ攻められてもおかしくない。
戦になればどのみち、戦えぬ軍妃も戦わなければならなくなるのだ。
これからは自らだけの為ではなく、他の軍妃達の様子を見る為に、今少し多く舞妃ノ宮に足を運ぼう。
「では武軍妃官と相談した上でまた、護衛の編成します。
これからの護衛時間帯については、家令に伝達を頼みます故、今日はこのへんにいたしましょう。」
欺軍妃副将軍はその場を纏め終わりを口にする。

