四面楚歌-悲運の妃-




范丞相と壁内侍の御提示という言葉に、四天王達も反応を示していた。


四天王も私と同じ様に不自然ではない事はわかっている。


気になっているのは、二人の御提示が同じなのか…だ。


政事を主とする范丞相。


陛下のお世話および後宮管理を主する壁内侍。


お二人の考えが同じであるのだろうか?



「まず侍従長からですが、護衛に関しては得にありません。
ただ琴軍妃将軍以外の方々も陛下の寵を頂く可能性がある事を踏まえて、そのさいは陛下の閨優先に護衛を決められるようにとご提示です。
それと琴軍妃将軍様と四天王様方に、家令をつける事を、今回は拒む事は許されないと…。」


まずは侍従長からという事は、やはりそれぞれ別の御提示があるという事か…


しかしそれよりも家令を拒む事を許されないとは?


壁内侍が多くの妃を、一人で管理する訳にいかない。

その為に家令はおり、妃に付く専属の宦官。


壁内侍はその家令の長となる。


正二品である九嬪以上の妃には、一人ずつ家令が付く。


しかし私と四天王はそれを今まで拒んでいた。


拒む理由は単に必要がないからだ。