偉大というのは心強くもあり、時には恐ろしい刃にもなりうる。
忠誠心が強い四家であるがもし裏切る事があれば、後宮軍と近衛軍は宮歌國の脅威となるのだ。
考えるだけでも、軽く身震いする。
そんな考えを頭から振り払う様に頭を振り、改めて前を見据える。
欺軍妃副将軍は今後の話合いの前に、私達が気になっていた現在の状況を報告してくださった。
皇后宮の警護に近衛4名、宦官2名、皇后様の身辺護衛に黄宋帝後宮軍の軍女4名。
私達が護衛をしていた時は、崔皇后様の護衛を2名、皇后宮の警護は宦官が4名でしていた。
現在それより多いのは、警戒を強くせねばならないという事を物語っている。
陛下に関しては、今後も変わらず近衛軍が護衛に徹っするという事だった。
「では重要となるのは、今後の皇后宮警護と皇后様の護衛、そして陛下と妃嬪様方の閨の警護です。
それに関しましては、范丞相および侍従長よりの御提示がございました。」
范丞相と壁内侍の御提示…
侍従長である壁内侍は、後宮の多くの宦官達を纏める者だ。
それ故、後宮に関しては発言権を持っている。
しかしこれは皇后と世継ぎ問題にであり、政事にも関わってくる為に、范丞相も同時に関与しているのだろう。

