四面楚歌-悲運の妃-



少し広めの室を選んで入り、欺軍妃副将軍と趙近衛将軍が椅子に座り、梁副官と汀近衛副将軍はそれぞれの上官の後に立つ。


それを確認し、私達も椅子に座る。


欺軍妃副将軍が口火をきり、この度の近衛軍と黄宋帝後宮軍との協力体制について話す。


そして改めてて軍妃副将軍を賜った事と、梁副官を紹介した。


それに合わせて梁副官は頭を軽く下げるが、姪と叔母である崙矣と梁副官は、お互い表情を変える事も視線を合わす事はない。


欺軍妃副将軍の後に続き、見計らった様に趙近衛将軍が椅子から立ち上がった。

すでに皆知っているが、自己紹介を述べ、続いて後方の汀近衛副将軍を紹介する。


梁副官と同じ様に汀近衛副将軍も頭を軽く下げた。


崙矣と梁副官とは違い、悒雉と汀近衛副将軍は視線を合わせ軽く微笑み合った。

陛下を守護する者は数えきれない程おり、この空間にそのうちの数少ない軍の上官が8人。


その中の身内同士でないのは、私と梛犀だけだ。


今はこの場にいないが梛犀の李家も、李春宇様という軍妃将軍を出している一族だ。


改めてて四家の偉大さを感じる。