四面楚歌-悲運の妃-




着いた先は寝所で鼓動が早鐘をうち出す。


さき程と同じ様に隣に座っているに、どこか落ち着かない。



「言うのが躊躇われるのだが…。」


陛下は戸惑いながらそう言い少し間をおき、再度口を開く。


「私との閨に至ったそなたを、御典医にみせる様にと…壁内侍が申していた。」


御典医に?


閨に至ったからといっても、最近の事で…



「そなたが子を成せる事は後宮に入る際に、御典医の診察により壁内侍も報告を受け知っているのだが…。
冥紗はまだ11…いやもう12になったか。
それ故、もう一度と…。」


言いにくそうにする陛下に申し訳なくなる。


私の年が若いばかりに…


年とあわぬこの身だ


崔皇后が懐妊したとはいえ、陛下の御子は多い方がいい。

范丞相も壁内侍もそれを望んでいるのだ。


もう一度確かめたいというのも仕方ない。



『わかりました。
明日にでも御典医の元へ行って参ります。』


私が笑顔で答えると、安心されたのか小さく息を吐いた。



「では壁内侍や范夷扶の期待に応えよう。」


私の頭を優しく撫でると、耳元で囁かれ押し倒される。


吐息がかかる程近付く陛下の顔。


ゆっくりと瞼を閉じると、唇に熱がもたされる。


熱がもたらす甘い吐息を吐きながら、私は陛下を受け止めた。